2015年から開始したポルトガルとのワーキングホリデー。
そんなポルトガルが「安全・温暖な気候・物価が安い」と3拍子揃ったワーホリに最適な国なのをご存じでしたか?
そう言われても「ポルトガルでのワーホリ生活が具体的にイメージできない」という人も多いのでは。
そこで今回は、「ポルトガルへワーホリするメリット・デメリット」や「どんな人におすすめか」などについて書いてみました。
英語圏に比べて、まだまだ情報が少ないポルトガルのワーホリですが在住者のブログなどを参考に分かりやすくまとめています。
ワーホリに興味があるけど、まだ渡航先が決まっていないという方には特に読んでいただけると嬉しいです。
5分ほどで簡単に読めるので、ぜひ読んでみてください。
すでにポルトガルのワーホリを検討されている方は、こちらの記事で申請の流れと必要な書類など詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
【ポルトガルのワーホリ】ビザ申請~申請方法と必要な書類を徹底解説~目次をクリック
ポルトガルの基本情報
ポルトガルは西ヨーロッパに位置していて、ユーラシア大陸の最西端の国です。
隣国はスペイン、国の大きさは日本の約1/4で人口は1037万人ほど。
公用語は世界でも習得が難しいと言われているポルトガル語ですが、観光地など英語が通じる場所もあります。
温暖な気候、食事が美味しい、物価が安い、そして安全と言われていて主にヨーロッパ諸国から「定年後の移住先」として非常に人気がある国です。
EU加盟国で、通貨はユーロ(以下、€で表記)、補助通貨はセント(以下、¢で表記)を使用しています。
ポルトガルの気候は年間を通して温暖、ヨーロッパの中でも過ごしやすい国だと言われています。
南北に縦長の地形から南と北で3度前後の気温差で、ベストシーズンは6月~9月です。
暑い日で30度を超えることもありますが、長期間雨が雨が降らず湿度が低いのでカラッとした晴天が続きます。
9月以降も比較的温暖な気候ではありますが、春にかけて晴れたり雨が降ったりと天気が不安定。
この時期は外出の際は雨具の携帯が必須で、朝晩は冷えるので羽織るものが必要になります。
ポルトガルは近年、世界中の国から移住先として人気があります。
その理由は、
- 欧州の中でも物価が安い
- 南欧特有の温暖で暮らしやすい気候
- 治安がいい
- 充実した教育制度
などなど、挙げるとキリがないくらい。
北欧の国々やドイツ、フランスなどから移住する人が増えています。
EU圏内からの移住であれば10年間税金がかからないなどの特権があるのも大きな理由のようです。
有名人だと、世界でも有名なマドンナも首都のリスボンへ移住したのだとか。
ポルトガルの消費税
実はポルトガルは、消費税は23%と世界で9番目に高い国なんです。
しかし、元々物価が安いのと軽減税率のおかげもあってヨーロッパの中では物価の安い国に分類されています。
また、日曜日に催されるマーケットで国内産の野菜や果物、魚介類など比較的安く購入することができるので、消費税の高さはあまり気になりません。
ポルトガルのVAT(付加価値税)は23%と世界で9番目に高い国です。
VAT(付加価値税)とは、日本でいう消費税のこと。
モノやサービスを購入する時にかかる税で、よくレシートの下の方に記載されています。
標準税率は23%で軽減税率が6%と13%の2種類、ものによってかかっている税が異なります。
6% | お米や野菜、魚や肉などの生鮮食料品・ 牛乳・卵・チーズ・公共交通機関のチケット・宿泊施設など |
13% | ワイン・コーヒー・カフェでの飲食、 お城の入場券など |
23% | ビール・お菓子・洗剤・化粧品・衣類・電化製品。 ハム・ソーセージなどの加工食品など |
通貨はユーロ(以下、€で表記)で、補助通貨はセント(以下、¢で表記)を使用しています。
チップの文化はありません。
もしサービスへの感謝の気持ちを伝えたい場合は、おつりの小銭を渡したり、きりのいい金額へ切り上げて支払ったりするのが一般的なようです。
北欧ほどキャッシュレス化は進んでいないので、ある程度の現金は常に持っておく方がいいと思います。
€1=約120.99円(2019年12月現在)で計算しています。
ホステル(1泊) | €4,000HUF~(約1451円) |
タクシー基本料金 | €3.25(約393円) |
地下鉄(シングルチケット) | €1.5(約181円) |
レストラン(ランチ1食) | €7~10(約847~1,210円) |
レストラン(ディナー1食) | €,26~40(約544~725円) |
ワイン1本 | €3.90~6.00(約472~726円) |
ビール500ml | €0.50~1.40(約60~169円) |
水1.5L | €0.30~1.00(約36~121円) |
牛乳1L | €0.50~0.90(約60~109円) |
お米1kg | €0.60~1.20(約75~150円) |
鶏むね肉1kg | €4.00~8.00(約484~967円) |
卵12個 | €1.00~2.20(約121~266円) |
チーズ1kg | €6.00~10.00(約726~1,210円) |
バター250g | €2~(約242円~) |
ミニトマト250g | €1.74~(約210円~) |
ブロッコリー1kg | €2.04~(約247円~) |
玉ねぎ1kg | €1.12~(約135円~) |
参考:【ポルトガル】物価はちょっと安かった!実際に買った物の値段をまとめました | ELUTAS
ポルトガル国内の移動は鉄道やバスどちらも交通網が張り巡らされているので便利!
そして首都リスボン市内であれば、
- 地下鉄のメトロ
- トラム(路面電車)
- 路線バス
- ケーブルカー
など移動手段が豊富。
チケットは時間制で、シングルチケット(1回券)€1.50(約180円)だと改札を通ってから60分以内であれば乗り換えもできます。
60分以内だったらメトロからそのまま路線バスやトラムの乗り継ぎも可能。
シングルチケットの他にも、1日券やチャージタイプのICカードなどいろんな種類があります。
リスボン市内ならトラムでお洒落な街並みを楽しみながら移動できるのでおすすめです。
治安と社会状況
ポルトガルは「世界平和度指数2019」で144か国中の第3位になる安全かつ平和とされている国です。
経済状況は不況な時もありましたが、観光業や外資企業の受入れなどにより現在は安定しています。
ポルトガルはイギリスのエコノミスト紙が毎年発表している「2019年世界平和度指数(Global Peace Index)」で平和で安全な国として第3位になりました。
144か国中の第3位、日本は9位だったのでポルトガルは十分に安全だと言えます。
しかし、観光地ではスリや置き引きなどの被害がよく発生しているとのこと。
特にアジア人は珍しく、目立ってしまいます。
観光地や交通機関などでは派手な恰好やブランド品を持ち歩いて、スリや強盗の的にならないよう気を付けないといけません。
現在(2019年12月)、ポルトガルの経済は安定していますが、実は2012年までは経済成長率が-4%と低く、「PIIGS(ピッグス)」と言われる経済不況国のひとつでした。
そこから外国企業や富裕層の受入れ、観光業の政策を行って2017年に経済成長率を2.67%まで回復させたという経験があります。
特に観光地として人気急上昇したのが首都リスボンです。
そうして経済が回復したのはいいのですが、その影響もあって近年では不動産の高騰化が徐々に目立ち始めています。
特に問題視されているのは、1か月の平均所得約€864(約108,000円)の半分以上が家賃の支払いに消えてしまうこと。
結果、労働者の賃金引上げにデモに繋がっているのが現状です。
PIIGSとは、ユーロ圏で財政状況がとりわけ厳しいポルトガル(Portugal)、アイルランド(Ireland)、イタリア(Italy)、ギリシャ(Greece)、スペイン(Spain)の5カ国の略称で、それぞれの国名の頭文字を取っている。
また、経済規模の小さいアイルランドを除き、経済構造や社会的な共通点が多い南欧4カ国を「PIGS」と呼ぶこともある。
南欧4カ国の略称としてのPIGSは、1990年代半ばから用いられていたが、経済時事用語としてのPIGS、PIIGSが頻繁にメディアに登場するようになったのは、世界金融危機の余波でギリシャ財政危機が表面化し、財政基盤の弱い欧州諸国への信用不安が広がった欧州ソブリン危機(2009~10年)の頃からのことである。
参考:PIIGS(ぴっぐす)とは – コトバンク
私が思うポルトガルへのワーホリのメリットとデメリット
ポルトガルの情報を調べていて思った、
- メリット
- デメリット
について個人的な意見ですが、ご紹介します。
ポルトガルは、温暖な気候や物価の安さ、美味しい食事などどの分野でも高評価を得ています。
そして美しい景色や、歴史を感じさせる建造物や文化などの魅力もたくさん、さらには世界も認める安全で平和な国。
憧れのヨーロッパ生活を、治安の悪化や資金の心配なく過ごせるなんて夢のようですよね。
ポルトガルは料理が美味しいことで有名。
ヨーロッパの食事といえばお肉をよく食べるイメージですが、ポルトガルは魚料理!
海に囲まれているので魚介類が豊富で、さらにお米を食べることが理由から日本人の口に合うと言われています。
長期の海外生活で食事が口に合わずに苦労したということはよく聞きますが、ポルトガルでその心配はなさそうです。
特に、日本と同じように気軽に魚料理やお米が食べられるのは嬉しいですよね。
ワーホリビザの条件として、申請段階で銀行の預金残高€16,000(約192万円)を証明する必要があります。
他国のワーホリは大体入国後約3か月分の滞在費を1証明が条件なのですが、ポルトガルは1年間の滞在費を証明しないといけないので高額になっています。
この条件の影響なのか、まだまだ日本人でポルトガルのワーホリを利用する人は少ないようです。
ポルトガルは学費が安いことでも有名なので、学生ビザを利用して交換留学をする人の方が多いのでそちらを検討してみるのもいいかと思います。
近年ポルトガルの首都リスボンの中心地などは家賃の高騰が進んでいます。
不動産価格の上昇に合わせてシェアハウスでも1ヵ月の家賃が€500以上(約6,0000円)かかるところが増えています。
1人暮らしだと€700以上(約8,500円)が当たり前になって来ているとか。
これは現地での1か月の平均収入が約€864(約108,000円)から考えると、非常に厳しい生状態。
観光地や移住先として人気が急上昇と、経済対策として不動産購入などの投資で発行できる「ゴールデンビザ」の影響が大きいかと思います。
特にリスボンは華やかで憧れますが、住むとなると働き先の確保や節約が必須になってくるなど資金面でデメリットがあります。
ポルトガルは余暇を過ごすのに最適の国だと思います。
国内にあるたくさんの世界遺産を見て回ったり、食事が美味しいのでグルメ旅をしたり。
さらにサーフィンなどのマリンスポーツや、サッカー観戦など1年間で楽しみ切るには時間が足りないかもしれません。
「海外で何か経験しないといけない」「勉強しないといけない」ではなく、毎日の生活を楽しみたいという方にはもってこいの場所だと思います。
ポルトガルのワーホリ申請の概要
項目 | 概要 |
年齢制限 | 18~30歳 ※申請時の年齢 |
滞在可能期間 | 1年間 |
ビザ発給人数 | 制限なし |
就学可能期間 | 明記なし |
就労可能期間 | 明記なし |
ポルトガルのワーホリは2015年7月に開始しました。
何といっても1,6000ユーロ(約192万円※1)と高額な預金残高証明が必要で、なかなか手が出しにくいポルトガルのワーホリ。
無料で申請できて、ビザ発給人数制限もないのですが簡単に準備できる条件ではない所が特徴とも言えます。
ビザ申請は以下の条件を満たしている必要があります。
ポルトガル・日本 青少年ワーキング・ホリデー協力に係る覚書
青少年ワーキング・ホリデー協力に係る覚書
本制度目的でポルトガルに渡航し1年間まで滞在することができます:
1. 申請時に、日本国内に住居をもち、日本国旅券を保持する日本国籍者であること;
2. ポルトガルにおいての休暇を第一の目的とすること;
3. 申請時に満18歳以上30歳以下であること;
4. 子どもの同伴はしないこと、但しポルトガル滞在が許可された家族は例外とする;
5. 往復の航空券あるいは、往路片道のみの場合は、帰国のための航空券購入可能な 費用を証明する書類が必要となる;
6. ポルトガル滞在を可能とするに十分と判断しうる金額の明記された英文残高証明 書;
7. 本目的終了後は、ポルトガル滞在の延長をせずに速やかに帰国すること;
8. 本目的以外の査証取得は行わない;
9. 健康であって過去に犯罪経歴が記録されていないこと;
10. 海外旅行傷害保険に加入していること.
参考:(Microsoft Word – Working Holiday em japon\352s.doc)
ポルトガルのワーホリ情報をチェック
ポルトガルのワーホリの情報は、
で確認することができます。
申請条件や申請方法など変更される可能性があるので、申請前に必ず確認してください。
参考にさせていただいたブログを紹介します。
2018年にポルトガルでワーホリ経験を書いてくれています。
ポルトガルへのワーホリを検討されている方にはぜひ読んでいただきたいブログです。
ポルトガルだけでなく、いろんな珍しい国の記事がたくさんあるのもおすすめ。
私のTwitterでもいろんな国のワーホリ情報を更新しているので興味があればフォローお願いします。
くろ@ワーホリブロガー(@kuro_holi)
ポルトガルへの渡航・チケットの手配
現在ポルトガルへの直行便はないので、乗り継ぎが必要になります。
乗り継ぎ場所は、ドバイやトルコ、フィンランドなど他にもたくさん。
安い経路はドバイやカタールなどの中東経由。安い時期だと片道¥35,000~の航空券もあります。
ただどこで乗り継ぐかで渡航時間も大きく変わってくるので、まずは渡航予定時期を仮で決めて比較サイトで検索をしてみてください。
自分のスケジュールに合った航空券が見つかるかもしれません。
気になる方は、スカイチケットで一括検索がおすすめです。
ポルトガル以外の南ヨーロッパのワーホリ情報
2019年12月現在ポルトガル以外に南ヨーロッパでワーホリが可能な国は、
- スペイン
の1か国だけ。
今後増えていくかと思いますが、まだまだ少ないのが現状です。
追加され次第、紹介していきたいと思います。
まとめ
今回は、ポルトガルのワーホリについて書いてみました。
ポルトガルは、
- 過ごしやすい気候
- 安全で平和
- 経済安定
と文句なしの国。
個人的には、ビザ申請に必要なお金さえ貯めれたら行きたい!と思いました。
その「貯めれたら」のゴールが凄まじく遠いんですけどね。
でも、やっぱり定年後の移住先として人気な国だけあって魅力満載でした。
もしお金に余裕があって、ヨーロッパも視野に入れてるという方には本当におすすめしたい国です。
参考になった場合はクリックお願いします。
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