こんにちは、香港でギリホリ中のくろ(@kuro_holi)です。
いきなりですが、チェコでワーホリができることをご存じでしたか?
「そもそもチェコってどこだっけ」「どんな国?」と思った方もいるのでは。
私もチェコってチェコスロバキアの?と、どんな国かまで思い浮かびませんでした。
実はチェコは1993年にチェコスロバキアから独立した国です。
物価が安くて、最近は旅行先としても人気上昇中。
ワーホリは、2018年に日本と協定を結んでいるんです。
ですが、まだまだ知名度が低いからかワーホリ開始から1年経ってもワーホリ情報が少ないです。
そこで今回の記事では、チェコの国について物価や治安などの基本情報やワーホリ生活をするとどんなメリットデメリットがあるのかなどをまとめました。
5分ほどで簡単に読めるので、ぜひ読んでみてください。
▼すでにチェコのワーホリを検討しているという方はこちらで申請方法を解説しています。
【チェコでワーホリ】ビザ申請~申請方法と必要な書類を徹底解説~目次をクリック
チェコの基本情報
チェコスロバキアから1993年に独立したチェコ。
チェコの英語表記は「Czech republic」です。
オーストリアやドイツなどに囲まれた小さな国で、
- 古城などの世界文化遺産
- ビール
- 人形劇やパペットアニメ
など有名なものがたくさん。
チェコは、お隣の国ドイツへの自動車産業の輸出が好調で経済的にも安定しています。
チェコは日本と同じように四季がはっきりしています。
夏は30度を超えて日差しが強く、冬は平均気温が氷点下になるくらい。
しかし、チェコは全体的に平坦なので場所に関係なく気温差はほとんどありません。
チェコのピルゼンという地は、ピルスナービール発祥の地。
世界でもチェコのピルゼンでしか醸造されていないピルスナービールの元祖「ピルスナーウルケル」が有名です。
そしてチェコは1人あたりのビールを飲む量が世界で1番の国!
キリンが毎年発表している「国別1人当たりビール消費量」で、1993年から26年連続1位になっているほど。
美味しいのはもちろんですが、
- レストランで水よりも安くビールを飲める
- スーパーでビール500mlが12czk(約57円)で買える
となると飲まざるを得ないですよね。
安くて美味しいビールを浴びるほど飲みたい!という方にはぜひ、ワーホリビザを使ってチェコへプチ移住をおすすめしたいです。
ピルスナー(Pilsner)1842年に現在のチェコのピルゼンで誕生した、黄金色のビール(ボヘミアンピルスナ-)。
淡色麦芽・ノーブルホップ・軟水を用いる。それを真似てもう少し色が薄く、ボディが軽くてドライなジャーマンピルスナ-が誕生し、日本の大手メーカーもお手本としたので日本人にとっても馴染み深い。
参考:ピルスナーとは?ビールの種類をイラストで解説! | ビール女子
チェコの物価
チェコの物価は首都プラハを中心に近年上昇しています。
ですが、ヨーロッパの周辺国に比べるとまだまだ安い!
標準税率は21%と高いですが、軽減税率が導入されているので普段の生活では負担に感じることは少ないと思います。
ここ数年で チェコの物価は首都プラハを中心にどんどん上昇しています。
最近は、首都プラハの中心地で物件を探すとなるとワンルームでも月約7~10万円ほどが一般的。
プラハの中心地から離れれば、約2万円~借りれるところもあります。
ただ、今後もチェコの不動産の物価はどんどん上昇していくので家賃は月4万以上は必要と考えて資金準備しておくことをおすすめします。
チェコの標準税率は21%
チェコの付加価値税率は21%で、軽減税率が導入されています。
付加価値税率は、日本の消費税にあたるものです。
チェコでは「Daň z přidané hodnoty」という名称で、DPHと呼ばれています。
10% | ベビーフード、医薬品、書籍、 グルテンフリー食に適した乳製品 および他製品 |
15% | 食品、飲食サービス(レストラン)、 ホテル、旅客輸送、新聞、 特定の医療品、特定の医療機関、 暖房、養護施設 |
21% | 大部分の商品およびサービス |
参考:せかいじゅうライフ
ドラフトビールの税率は、2020年の4~5月に21%から10%へ引き下げられる予定です。
チェコの通貨はチェココルナ(czk)。
基本的に何でも安いチェコですが、内陸国ということから魚はどうしても高くなります。
1=4.78円(2020年1月8日)で小数点以下切り捨てで計算しています。
タクシー(1km) | 約20czk(約95円) |
ランチ(1人) | 150czk~(約716円) |
ディナー(1人) | 300czk~(約1433円~) |
ビール 500ml | 20czk(約95円) |
パン | 3czk~30czk (約14~143円) |
米 1kg | 50czk(約238円) |
小麦粉 1kg | 10czk(約47円) |
卵 10個 | 40czk~(約191円) |
ヨーグルト 500g | 25czk~(約119円~) |
じゃがいも 1kg | 20czk(約95円) |
豚肉ブロック 1kg | 150czk(約718円) |
鮭切り身 1kg | 400czk(約1917円) |
参考:せかいじゅうライフ
チェコの首都プラハは交通網が張り巡らされていて非常に便利です。
地下鉄、バス、トラムと種類も豊富!
本数は少なくなりますが夜間も運行しています。
国内移動や他国移動でもバスが運行されているので、チェコで交通に困ることはありません。
チェコのトラムやバス、地下鉄のチケットは時間制です。
▼プラハのチケット料金
30分 | 20〜25czk(約95~119円) |
90分 | 30〜35czk(約143~167円) |
24時間 | 100〜200czk(約479~958円) |
参考:せかいじゅうライフ
治安と社会状況
チェコはヨーロッパの中でも治安の良い国です。
ある程度注意しないといけない点がありますが、比較的安全に過ごすことができます。
チェコはヨーロッパの中でも治安の良い国だと言われています。
外務省からもチェコに関する危険情報や近年のテロ発生に関しては何も発表されていません。
ですが、首都プラハの観光地や駅などでスリなどの被害が多く出ています。
グループで行動する傾向のあるチェコのスリは、
- 刃物でカバンが切られ、財布などがなくなっていた
- 道案内している途中でもう一人にとられていた
- ケチャップなど掛けて拭き取っているうちに取られた
などなど。
人混みや観光地などは特に、避けることをおすすめします。
チェコの経済状況は2015年以降、EU全体の成長率を上回っているほど好調です。
チェコ経済は自動車関連品目輸出依存度が高いのが特徴。
ヨーロッパの中でも自動車部品産業におけるチェコの存在感は大きいのが現状です。
そんなチェコの最大の輸出先はドイツ。
自動車部品産業のおかげもあって、失業率は2018年の段階で2%台とEU域内国の中でも最低水準を保っています。
しかし徐々に人手不足問題が発生していきている現状から、今後さらに深刻化していくことが予想できます。
私が思うチェコへのワーホリのメリットとデメリット
チェコの情報を調べていて思った、
- メリット
- デメリット
について個人的な意見ですが、ご紹介します。
日本では、チェコはまだまだ知名度の低い国。
特にワーホリ先としてはビザ発給上限400人に達していません。
それに比べてヨーロッパや韓国、台湾などの国からは、
- 物価の安さ
- 学費の安さ
- ヨーロッパ周辺国へのアクセスの良さ
などの理由から留学先として非常に人気があります。
まだ日本人があまり渡航していないからこそ、現地では様々な国の人と関わらないといけない状況が増えます。
チェコのワーホリは、いろんな国の人と出会えるいい機会になると思います。
チェコはポーランドやスロバキアなど4か国に囲まれています。
ドイツやオーストリア、ポーランドへは安いバスを利用すれば、約1000円で移動できちゃいます。
もしヨーロッパ周遊を考えている人は、チェコを起点にするのもいいのではないでしょうか。
チェコの公用語はチェコ語です。
首都のプラハであれば観光地ということもあり、基本的に英語は通じます。
しかし街中の看板の表記や飛び交う言語はほとんどがチェコ語。
そして首都プラハを離れると、だんだんと英語が通じなくなります。
なので国内旅行などを計画している人は特に、最低限のチェコ語を覚える必要があります。
チェコ語は文法が非常に難しいと言われている言語です。
発音は比較的簡単なので、少しずつ単語を覚えていく勉強方法から取り組むことをおすすめします。
チェコ最低賃金は月額13,350czk(約63,800円)。
これは日本の約6割程度です。
時給に換算すると79czk(約395円)という…
ここまで収入が低いにも関わらず、現地ではどんどん物価が上昇しているのが現状。
そのため自炊などで生活費を少し節約が必要になることも。
もしチェコでのワーホリ後、他国へ移動する計画している方にはあまり期待できない収入になると思います。
チェコのワーホリは、今後海外移住したい方の移住先見学としての渡航にもおすすめです。
その理由はチェコが、
- 日本語話者の需要が高い
- 事業者ビザが比較的取得しやすい
という2つがあるから。
まず日本語話者の需要が高いということに関しては、チェコ経済が自動車産業の輸出に支えられているというところにあります。
さらに首都プラハや地方都市には、1996年以降日本企業や工場が進出しています。
しかし現地で働く日本人は少ないのが現状。
そのため外国企業が日本企業とやり取りするために、「日本語話者」の需要も!
海外企業だと英語が話せることは必須になると思いますが…
それでも自動車関連企業だけでなく、機械産業や医療産業なども進出しているので日本人にもまだまだチャンスのある国だと思います。
現在、257社の日系企業(製造業107社、非製造業147社、研究機関等3社)が、進出しています(JETRO発表2018年10月初頭値による)。
チェコにある日系企業が創出する雇用は、総勢47,015人に達しています。そして、チェコで作られた製品(自動車、TV、電化製品、各種部品、各種素材等)は、欧州を中心に、世界各国へ輸出されています。このように、日系企業は、チェコにおいて育まれ、チェコ経済への貢献を続けています。
参考:ホーム | チェコ日本商工会
そしてもう一つはビジネス目的の長期滞在ビザ。
チェコは他国に比べてフリーランスなど、ビジネス目的でも長期滞在ビザが比較的取りやすい国と言われています。
ワーホリ制度で仮移住をしてみて、気に入った場合はそのまま移住を考えてもいいのではないでしょうか。
チェコのワーホリ申請の概要
項目 | 概要 |
年齢制限 | 18~30歳 ※申請時の年齢 |
滞在可能期間 | 1年間 |
ビザ発給人数 | 400人 |
就学可能期間 | 明記なし |
就労可能期間 | 明記なし |
チェコとのワーホリは2018年11月に開始しました。
発給人数は400人と制限がありますが、上限に達したことはありません。
申請料はかかりませんが、申請書類はチェコ語の翻訳が必要なので翻訳費用が別途かかるのが特徴です。
ビザ申請は以下の条件を満たしている必要があります。
一般申請資格要件
(a)日本国民であること
(b)チェコ共和国から以前にワーキングホリデービザを受給されていないこと
(c)チェコ共和国での休暇を意図しており、就労は訪問の付随的理由にすぎないこと
(d)在日チェコ共和国大使館(以下「大使館」)による申請受領日において、18歳以上30歳以下であること
(e)被扶養者を同伴しないこと(自己の有効なビザを所持している者は被扶養者とはみなされない)
(f)予定滞在期間よりも3ヵ月以上長い有効残存期間のあるパスポートを所持していること
(g)帰りの渡航切符、又はその十分な購入資金を所持していること
(h)チェコ共和国での滞在の少なくとも当初一ヵ月間について、滞在関連費用を賄うための十分な資金を所持していること
(i)チェコ共和国の法令に従って同国に入国するための健康要件をすべて満たしていること
(j)チェコ共和国の法令によって義務付けられている医療保険の証明書を提出すること
(k)無犯罪歴証明書を提出すること
(l)チェコ共和国の法令によって義務付けられているビザ申請手数料を支払うこと一暦年におけるビザ発給上限数(発給枠)は400件です。現在の発給残数については大使館に問い合わせることができます。
参考:ワーキングホリデービザについて | チェコ共和国大使館
チェコのワーホリ情報をチェック
チェコのワーホリの情報は、
で確認することができます。
申請書類の条件に関して非常に細かく記載されています。
ぜひご自身でチェックしてみてください。
ただ申請条件や申請方法など変更される可能性があるので、申請前に大使館へ確認することをおすすめします。
今回、参考にさせていただいたブログをご紹介します。
2018年11月からチェコのプラハでワーホリをされている方です。
ワーホリビザ申請の記事を参考にさせていただきました。
海外保険のことや、申請書の書き方など詳しく記載してくださっていて非常に分かりやすいので気になる方はぜひ!
ちなみに、私のTwitterでもいろんな国のワーホリ情報を更新しているので興味があればフォローお願いします。
▶くろ@ワーホリブロガー(@kuro_holi)
チェコへの渡航・チケットの手配
現在(2020年1月)チェコへの直行便はありません。
周辺都市で最低1回は乗り継ぐ必要があります。
乗り継ぎ場所はワルシャワやウィーン、フランクフルトなどであれば日本出発日と同日に到着できます。
費用面では中東経由がおすすめ。
もし渡航時間をできる限り短くしたい方は、ウィーンで乗り継ぎなどのヨーロッパ経由がいいかと思います。
スカイスキャナーなら「最安値の月」で一括検索ができるので、自分のスケジュールと予算に合った航空券が見つかるかもしれません。
気になる方はぜひスカイスキャナーで一括検索してみてください。
まとめ
今回は、チェコのワーホリについて書いてみました。
チェコの特徴は、
- 物価が安い
- ビールが安くて美味しい
- ヨーロッパ周辺国へのアクセスが良い
の3つ。
こうしてメリットを上げると非常に魅力的な国だと分かります。
しかし個人的な意見としては、現地での収入がとても心配。
運よく仕事が見つかって1年間過ごせたとしても、帰国の際にはお金が全然ない!という事態になりかねません。
物価安い=収入も低くなるということを頭に入れて、検討することをおすすめします。
2019年12月現在チェコ以外に中欧でワーホリが可能な国は、
- ポーランド
- スロバキア
- ハンガリー
- オーストリア
の4か国です。
個人的におすすめしたいのは、ビザの申請がシンプルなのと、物価が安いのでポーランドのワーホリ。
こちらの記事でポーランド情報をまとめています。
スロバキアやハンガリーのワーホリ情報はこちら。
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