こんにちは、香港ギリホリ中のくろ(@kuro_holi)です。
2019年12月13日、外務省の発表で新たにオランダとのワーキングホリデー口上書が交換されましたね。
制度の導入は2020年4月1日を予定されています。
オランダは日本人が起業ビザを取得しやすいと数年前に話題になった国でもあります。
このワーホリ制度導入で、移住先としてさらにオランダの人気が高まりそうですね。
今回の記事では、現在(2020年1月)公開されているオランダワーホリの申請条件や国情報を簡単に記事にまとめています。
5分ほどで簡単に読めるので、ぜひ読んでみてください。
オランダの基本情報
日本では「キューケンホフ公園」のチューリップや風車など、旅行先として人気のあるオランダ。
国連によると西ヨーロッパに分類され、ドイツやベルギーに隣接しています。
オランダの正式名称は「オランダ王国」、英語だと「Kingdom of The Netherlands(the Netherlands)」と言います。
日本語のオランダ(Holland)は現在の北部の南部の州名のことで、日本ではポルトガル語での俗称が日本に伝わったと言われています。
面積は日本より小さく、大体九州ほどの大きさ。
公用語はオランダ語で非英語圏ではありますが、「世界英語能力指数ランキング2019」で第1位になるほど英語が得意な国でもあります。
オランダは海洋性気候のため比較的温暖で過ごしやすい気候で、日本ほどはっきりしていませんが四季があります。
夏は短く、冬が長い。そして春や秋は天気がころころ変わりやすいという特徴があります。
1日の間で晴れたり、雨が降ったりと変化が激しいので常に雨具の準備が必要です。
最近のオランダの夏は熱波の影響が強く、2019年7月にはオランダでの史上最高温度40.4度を記録するほどの暑さに!
元々、海からの風と平地ということもあり比較的夏でも涼しいのですが、ほとんどの家や飲食店にエアコンの設備がないので夏バテにならないよう注意が必要です。
ただこの暑い期間は6~7月と短く、8月頃になると特に朝晩が寒くなって10月には一気に最高気温が10度以下に。
冬の気温は5~6度で東京と同じくらいなのですが、あまり日が差さないことと平地で風が強いことから体感温度はさらに低く感じると思います。
島や沿岸など、海洋の影響を強く受ける地方にみられる気候型。気温の年変化・日変化が小さく、一年じゅう温暖で湿度が高く、雲量が大などの特徴があります。
国連が発表している「 2019年世界幸福度ランキング」で第5位!
実はオランダは2019年度だけでなく、常に10位圏内をキープ。
- 教育制度
- 社会保障制度
- 医療制度
などの充実と ワークライフバランスが取りやすいことが大きく影響しています。
オランダは、政策において目立つ「世界初」に取り組んでいる国。
有名なものだと、
- ソフトドラック
- 同性結婚
- 売春
- 安楽死
など。
ただ、それぞれの法律には細かな条件や禁止事項がきちんとあるので、認められているからといって制限なしという訳ではありません。
オランダの物価
オランダの標準税率は21%、軽減税率を導入しているので生活必需品は6%です。
通貨は€(ユーロ)、物価は日本より少し高く感じるかと思います。
VAT(付加価値税)とは、日本でいう消費税のこと。
モノやサービスを購入する時にかかる税で、よくレシートの下の方に記載されています。
オランダのVAT(付加価値税)は2種類に分かれています。
標準税は21%、特定の商品やサービスの中には低VAT税率9%のものもあります。
※2019年1月1日以降、低VAT税率は6%から9%へ引き上げられました。
9% | 食品、水、医薬品およびヘルスケア製品。 本、雑誌、芸術作品、交通費、美容院。 ホテルの宿泊費など |
21% | 外食費、アルコール類。 日用品・衣料品・その他サービスや商品など。 |
オランダの通貨は€(ユーロ)を使用しています。
1€=122円(2019年12月30日現在)で計算しています。
タクシー初乗り料金 | 5.5€(約660円) |
ランチ | 15€~(約1,833円~) |
お米(タイ米) | 6€~(約733円~) |
水500ml | 2€~(約245円~) |
牛乳1L | €0.8~(約98円~) |
卵6個入り | 1.49€~(約182円~) |
鶏肉500g | 5€~(約611円~) |
バナナ1房 | 1.49€~(約182円~) |
じゃがいも1.5kg | 1.69€~(約207円~) |
たまねぎ2kg | 0.99€~(約121円~) |
トマト1kg | 2.49€~(約304円~) |
参考:オランダの生活費最低ラインを徹底検証!ロッテルダム・一人暮らし編 | せかいじゅうライフ-海外移住をもっと身近に世界で暮らす情報メディア-
治安と社会状況
オランダの治安は比較的良いと言われていますが、スリや置き引きには注意が必要です。
現在(2019年12月)外務省の安全情報では、特に危険情報などは発表されていません。
オランダはヨーロッパの中でも比較的治安の良い国。
現在( 2020年1月)も、外務省の海外安全情報では危険情報などの発表はありません。
ただ旅行先としても人気のあるオランダではスリや置き引きに注意が必要です。
特にオランダのスリはグループで行動していることがあるので、十分気を付けないといけません。
今となっては男女関係なく生活水準が高く、年間平均労働時間が最も短いと言われているオランダ。
多くの国や企業が働き方改革の成功例として参考にするほどです。
フルタイムとパートタイムの待遇格差を禁止したり、
- 労働時間調整法
- 労働とケア法
- 保育法
などの法律によって徐々にフレキシブルな労働環境が整えられています。
以前に比べて正社員とパートタイム労働者の賃金差が少なくなったことで、男女ともにパートタイム労働者が増えているようです。
▼オランダの働き方に関する読みやすいおすすめの本
18時に帰る ―「世界一子どもが幸せな国」オランダの家族から学ぶ幸せになる働き方
私が思うオランダへのワーホリのメリットとデメリット
オランダの情報を調べていて思った、
- メリット
- デメリット
について個人的な意見ですが、ご紹介します。
オランダでは、1996年の労働時間差別禁止法によって徐々にフレキシブルな労働環境が構築されていきました。
正社員とパートタイム労働者の賃金差があまりないことから、オランダ人でもパートタイム労働者が増えています。
ワーホリ制度だと、就業可能なので現地で働くことになると思いますがアルバイトやパートタイムだからと差別されることはありません。
さらにオランダは仕事や社会福祉はもちろん、外国人だからと特別扱いすることが比較的少ない考え方なので非常に働きやすい環境かと思います。
オランダでは、相手の主張や意見を尊重することが大事とされています。
日本だと「察する」という特殊能力とも言えるコミュニケーション方法が存在しますが、オランダでは「言わないと分からない」が普通。
オランダ在住の方のブログを拝見しても「ストレートに伝えるようになった」や「自分の意見を考える、持つようになった」の体験談が多かったです。
「察してもらう」や「やんわりとした表現」の概念がない場所での生活は、きちんと自分の考えを口に出して相手に分かってもらうよう伝える必要があります。
説明して分かってもらうことは思ってるよりも難しいですが、口に出すことで自分がどう思っていたのか気づく良いきっかけにもなります。
オランダにいるからストレートに表現しないといけない。というわけではなく、自然と「自分はこう思う」へと変わる環境なのかなと思います。
冬の日照時間に短さとどんよりとした曇りが続くので、気分が滅入りがちになります。
オランダの夏の日照時間は朝4時頃~夜10時頃まで長時間明るいのに対し、冬の日照時間は約7~8時間ほどで夕方の16時半頃には陽が沈んでしまいます。
冬の期間は曇り空が続き太陽の出る日がほぼないので、オランダへ移住してから太陽のありがたみが分かったという言葉はよく見かけます。
気だるさややる気が出なかったりで、せっかくのオランダ生活が刻々と過ぎて行ってしまうなんてことも…
なかなか日光浴ができない分、サプリメントなど調節しないといけません。
他にも、フルーツでのビタミン補給や1人にならずできるだけ人と会うなど自分で工夫する必要があります。
非英語圏の「世界英語能力指数ランキング2019」で第1位になるほど英語が得意なオランダですが、公用語はオランダ語。
街中の看板やレストランのメニュー、銀行や公共料金の書類など日常生活で必要なものは基本的にオランダ語表記です。
1年以上長期滞在するのであれば、必然的にオランダ語習得は必要ということです。
カメラの翻訳機能もありますが、頑張って現地の言葉を勉強したり話すは好印象にもなると思います。
オランダへのワーホリを申請するには
オランダのワーホリ申請受付はまだ開始していません(2020年1月現在)。
正式なワーホリ導入予定は2020年4月1日です。
現在公開されている申請条件はほぼありません。
ただワーホリの発給要件やオランダ大使館情報より、
- 年齢制限
- 滞在可能期間
の2つのみを予想。
オランダとの正式なワーキングホリデー開始は、2020年4月1日を予定されています。
交換令和元年12月13日
2 この制度は,有効な査証を所持する相手国の国民に対し,最大一年間の滞在を許可し,かつ,就労許可なしに,休暇の付随的な活動として旅行資金を補うために就労することを認めるものです。
3 この制度は,令和2年4月1日から導入される予定です。
[参考]
(2)オランダは,我が国がワーキング・ホリデー制度を導入する26番目の国又は地域となる予定である。
参考: オランダとの間のワーキング・ホリデー制度に関する口上書の交換 | 外務省
2019年12月13日に外務省から「オランダとのワーキングホリデー口上書の交換」が発表されました。
このまま交渉が順調に行けば、2020年4月にオランダが日本のワーキングホリデー協定国の26か国目になります。
ワーキングホリデーの締結に関しては外務省HPから確認できます。
現在公開されている申請条件はありませんが、
- ワーキングホリデー発給要件から年齢制限は18~30歳
- 口上書内容の記載で1年間の滞在を許可
の2つだけ分かっています。
項目 | 概要 |
年齢制限 | 18~30歳 ※申請時の年齢(ワーホリ発給要件から) |
滞在可能期間 | 最大1年間 |
ビザ発給人数 | 明記なし |
就学可能期間 | 明記なし |
就労可能期間 | 明記なし |
今後、ビザ発給人数や就学・就労期間、申請方法などの詳細も公表され次第更新しています。
オランダワーホリの情報は、
から決定され次第発表あるいは更新されると思います。
オランダへの渡航・チケットの手配
日本からオランダへは直行便があります。
約11時間ほどのフライトで、安い時期だと往復13万円以下で渡航できます。
乗り継ぎ便を利用する場合はヘルシンキやロンドンなどを経由するのが一般的ですが、安く渡航したいなら香港やソウル経由であれば往復7万円ほどで渡航できるのでおすすめ。
ただ移動時間が24時間を超える場合もあるので、まずは渡航予定時期を仮で決めて比較サイトで検索をしてみてください。
自分のスケジュールに合った航空券が見つかるかもしれません。
気になる方は、スカイスキャナーで一括検索がおすすめです。
まとめ
今回は、オランダのワーホリについて書いてみました。
まだ口上書の締結だけなので詳しい情報は公表されていませんが、
- ライフワークバランス
- 男女差別なし
- 世界幸福度第5位の国
などから、オランダのワーホリは注目度が高そうです。
移住の下見としてワーホリ制度を利用する人も多くなるのではないかと思います。
制度導入は2020年の4月1日を予定されているので今後、申請条件や方法が発表され次第更新します。
2020年1月現在オランダ以外に西欧でワーホリが可能な国は、
- フランス
- ドイツ
- イギリス
の3か国です。
今後もどんどん増えていくと思いますので、協定が締結され次第記事を書きたいと思います。
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