こんにちは、香港ギリホリ中のくろ(@kuro_holi)です。
2017年7月から開始したポルトガルとのワーキングホリデーですが、ビザの申請には約192万円の預金残高証明が必要なことをご存じでしたか?
この手の出しにくい条件は、今まで紹介した国の中でもダントツです。
ただ「ポルトガルのワーホリ=高額」というイメージばかりで、「他の必要書類は多いのか」「申請行程は面倒くさいのか」などの情報を全然知らないという方もいるのではないでしょうか。
というこで今回は、「ポルトガルのワーホリビザ申請」の流れや必要な書類について詳しくまとめました。
「興味あるけど条件を見ていなかった」や「興味なかったけど意外といけそう」など新しい発見があるかもしれません。
必要書類のまとめは、チェックリストとして使うこともできるので、ぜひ読んでみてください。
目次をクリック
ポルトガルのワーホリ申請の概要
項目 | 概要 |
年齢制限 | 18~30歳 ※申請時の年齢 |
滞在可能期間 | 1年間 |
ビザ発給人数 | 制限なし |
就学可能期間 | 明記なし |
就労可能期間 | 明記なし |
ポルトガルのワーホリは2015年7月に開始しました。
何といっても1,6000ユーロ(約192万円※1)と高額な預金残高証明が必要で、なかなか手が出しにくいポルトガルのワーホリ。
無料で申請できて、ビザ発給人数制限もないのですが簡単に準備できる条件ではない所が特徴とも言えます。
ビザ申請は以下の条件を満たしている必要があります。
ポルトガル・日本 青少年ワーキング・ホリデー協力に係る覚書
青少年ワーキング・ホリデー協力に係る覚書
本制度目的でポルトガルに渡航し1年間まで滞在することができます:
1. 申請時に、日本国内に住居をもち、日本国旅券を保持する日本国籍者であること;
2. ポルトガルにおいての休暇を第一の目的とすること;
3. 申請時に満18歳以上30歳以下であること;
4. 子どもの同伴はしないこと、但しポルトガル滞在が許可された家族は例外とする;
5. 往復の航空券あるいは、往路片道のみの場合は、帰国のための航空券購入可能な 費用を証明する書類が必要となる;
6. ポルトガル滞在を可能とするに十分と判断しうる金額の明記された英文残高証明 書;
7. 本目的終了後は、ポルトガル滞在の延長をせずに速やかに帰国すること;
8. 本目的以外の査証取得は行わない;
9. 健康であって過去に犯罪経歴が記録されていないこと;
10. 海外旅行傷害保険に加入していること.
参考:(Microsoft Word – Working Holiday em japon\352s.doc)
ワーホリ申請の流れと必要な書類
ポルトガルのワーホリの流れと申請に必要な書類をまとめました。
申請に必要な書類は10セット、すべて英文あるいはポルトガル語で準備しなければいけません。
ワーホリビザの申請書類は、必ず本人が大使館へ訪問し提出する必要があります。
申請の流れを簡単に説明すると、
- 在京ポルトガル大使館HP(以下、大使館)より申請書を印刷、記入
- 必要書類を準備
- 大使館へ電話あるいはメールで申請日を予約
- 必要書類を持って大使館で提出
- ビザ申請期間は3~4週間程度
- 大使館か郵送でパスポートの受取り
の順番です。
ポルトガルのワーホリビザは申請書類の準備に時間がかかるものばかり。
すべての書類が揃えるには、1か月ほどかかることを見越して準備することをおすすめします。
ポルトガルのワーホリ申請に必要な書類をまとめました。
すべて英文かポルトガル語表記、A4サイズの用紙で提出する必要があります。
申請書 | 1.大使館HPで申請書を印刷( 申請書は英語とポルトガル語の2種類、書きやすい方を選択 ) 2.記入(日本語訳のサンプルはこちら) |
パスポート | ・原本 ・コピー ・12か月以上の残存有効期間がある |
写真1枚 | 申請書へ貼付していないもの ・3×4cm ・無背景 ・最近撮影したもの |
航空券 | 往路航空券は購入必須。 ・往復航空券の予約確認書(原本) ・片道の航空券+復路購入分の資金証明書(残高証明書へ約10万円上乗せ) のどちらかを提出。 |
英文の預金残高証明書 | 16000ユーロ(約192万円※1)以上の預金残高を証明(1年間分) ・ユーロ表記 |
健康証明書 | 英文 |
海外保険加入証明書 | ・ワーホリ期間をカバーしているもの ・緊急料および日本への送還費用を含む病気や怪我の治療費を保障するもの |
犯罪有無確認書 | ポルトガルでの犯罪有無を確認する要請書 1.大使館HPで要請書(PDF)を印刷 2.記入 |
犯罪経歴証明書(無犯罪証明書) | 外務省のアポスティーユ付き発行日から90日以内のもの未開封のまま提出(詳しくは後ほど解説します) |
宣誓書 | 申請者が適切な査証でポルトガルに入国しなかった場合、如何なる状況であっても、その責任を申請者本人が負うことを表す宣言書 1.大使館HPで宣誓書 (PDF) を印刷 2.記入 |
レターパック(郵送希望のみ) | 事前に郵便局で購入レターパックプラス 520円 |
※1 1ユーロ=120円で計算(2019年12月10日のレート)
アポスティーユとは日本の官公署、自治体等が発行する公文書に対する外務省の証明のこと。 |
申請は無料です。
ただし領事部で書類の翻訳を依頼した場合は、1ページにつき7,403円かかります。
またパスポートの郵送返却は、レターパックの520円(2019年10月1日510円から値上げ)が別途必要です。
犯罪経歴証明書の準備
犯罪経歴証明書の準備には時間がかかります。
- 警察署
- 外務省
の2箇所で申請する必要があるので、書類準備期間は十分に確保することが大事です!
犯罪経歴証明書とアポスティーユ取得の流れは、
- 住民票のある所轄警察署へ
- 警察署で必要書類提出、指紋採取
- 約2週間後に警察署で受取り(郵送不可)
- 未開封のまま外務省へ窓口か郵送にて、アポスティーユ取得申請
- 窓口申請は翌日、郵送申請は2週間以内の受取り
- 未開封のまま大使館へその他ビザ申請書類と一緒に提出
の順番。
警察署での申請時の必要書類に、「発給依頼書」が必要になります。
この発給依頼書は、ビザ申請書を記入した状態で提出すれば大丈夫です。
申請に必要な書類
3.証明書発給の必要性が確認できる書類(注記1)
(注記1)申請者の氏名が入った大使館からの発給依頼書、招聘状、学校の合格通知、採用通知、赴任命令、雇用契約書等。要求国、理由により異なりますので事前にお問い合わせください。
参考:渡航証明(犯罪経歴証明書)の申請について 警視庁
上記は一部抜粋です。
警察署での申請は、各都道府県で必要な申請書類や受付時間などが異なります。
自身の住民票のある所轄警察署のホームページを必ずご確認ください。
窓口申請の場合、申請日の翌日(土日祝を除く)午前9時以降に申請した場所で受取ることができます。
申請の当日は受け取りができないので注意が必要です。
犯罪経歴証明書 | ・未開封 ・発行日より3か月以内のもの |
アポスティーユ申請書 (PDF) (窓口にも用意があり) | 記入例 (PDF) |
身分証明書 | 運転免許証・パスポートなど公的機関が発行する顔写真付きの身分証明書 |
委任状(PDF) | 代理人申請の場合 |
返送用の封筒、レターパック(郵送で返送を希望の場合のみ) | ・切手の貼付 ・返送住所が記入されている状態 |
郵送申請の場合、所要日数は10日~2週間。
申請者本人の住所へ返却することで身分確認となるので、申請者本人以外への返送はできないので注意してください。
犯罪経歴証明書 | ・未開封 ・発行日より3か月以内のもの |
アポスティーユ申請書 (PDF) (窓口にも用意があり) | 記入例 (PDF) |
委任状(PDF) | 代理人申請の場合 |
返送用の封筒、レターパック(郵送で返送を希望の場合のみ) | ・切手の貼付 ・返送住所が記入されている状態 |
申請者本人の住所へ返却することで身分確認となるので、申請者本人以外への返送はできないので注意してください。
アポスティーユの申請書類や流れに関しては外務省のホームページからも確認できます。
外務省でアポスティーユを取得する場合、窓口と郵送から選ぶことができます。
申請場所は外務省領事局(東京)か大阪分室のどちらか。
外務省領事局(東京) | 〒100-8919 東京都千代田区霞が関2-2-1 外務省南庁舎1階外務省 領事局領事サービスセンター 証明班 |
アポスティーユ申請の受付時間 | 月-金 9:15~12:15 13:30~16:00 |
アポスティーユの受取時間 | 月-金 9:00~12:30 13:30~17:00 |
電話番号 | 03-3580-3311(代表) |
外務省大阪分室 | 〒540-0008 大阪府大阪市中央区大手前4-1-76 大阪合同庁舎第4号館4階外務省 大阪分室証明班 |
アポスティーユ申請の受付時間 | 月-金 9:15~12:00 13:15~16:00 |
アポスティーユの受取時間 | 月-金 9:00~12:15 13:15~17:00 |
電話番号 | 03-3580-3311(代表) |
ビザ申請書類の提出
揃えたビザの申請書類は、東京にある駐日ポルトガル共和国大使館へ提出します。
領事館では申請を受け付けていないので、大使館へ訪問する必要があります。
住所 | 〒102-0083 東京都千代田区麹町3-10-3 神浦麹町ビル 4階 領事部 |
営業時間 | 月~金 9:30~12:30(予約制) |
電話番号 | (03) 5226-0614 |
メールアドレス(領事部) | consular@portugal.jp.net |
Webサイト | 在京ポルトガル大使館 |
申請書類は渡航3か月前から、大使館でのみ申請を受け付けています。
申請に行く前に、必ず大使館へ電話かメールで申請日の予約をしてください。
ビザの申請期間は大体2~4週間ほど。
郵送でのパスポート返却を希望する方は事前に郵便局でレターパックを購入してから大使館へ向かいましょう。
ポルトガルのワーホリ情報をチェック
ポルトガルのワーホリの情報は、
で確認することができます。
申請条件や申請方法など変更される可能性があるので、申請前に必ず確認してください。
私のTwitterでもいろんな国のワーホリ情報を更新しているので興味があればフォローお願いします。
くろ@ワーホリブロガー(@kuro_holi)
ポルトガルへの渡航・チケットの手配
現在ポルトガルへの直行便はないので、乗り継ぎが必要になります。
乗り継ぎ場所は、ドバイやトルコ、フィンランドなど他にもたくさん。
安く渡航するならドバイやカタールなどの中東経由がおすすめ。
安い時期だと片道約35,000円から渡航できますよ!。
ただどこで乗り継ぐかで渡航時間も大きく変わってくるので、まずは渡航予定時期を仮で決めて比較サイトで検索をしてみてください。
自分のスケジュールと予算に合った航空券が見つかるかもしれません。
気になる方は、スカイチケットで一括検索がおすすめです。
ポルトガル以外の南ヨーロッパのワーホリ情報
2019年12月現在ポルトガル以外に南ヨーロッパでワーホリが可能な国は、
- スペイン
の1か国だけ。
今後増えていくかと思いますが、まだまだ少ないのが現状です。
追加され次第、紹介していきたいと思います。
まとめ
今回は、ポルトガルのワーホリの申請方法や流れについて分かりやすく解説しました。
ポルトガルのワーホリ申請を調べてみて、
- 預金残高証明が高額
- 航空券の購入
の2つがどうしても手を出しにくい条件かと思います。
ただ資金面で厳しいと思っても、東欧やバルト3国など安くワーホリできる国もたくさんあります!
私のブログ内で、ヨーロッパを中心に紹介しているのでぜひ読んでみてください。
参考になった場合はクリックお願いします。
細かな情報ありがとうございます。現在ポルトガルの長期滞在ビザ申請のために無犯罪証明、アポスティーユをとったところで無犯罪証明をポルトガル語に翻訳して在京ポルトガル大使館の認証を受けるように現地の弁護士に言われました。無犯罪証明は開封厳禁なのですがポルトガル語への翻訳はなさましたでしょうか?ご教示いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
ルディーさんお問合せいただきありがとうございます!ご返信が遅くなってしまったので、もしすでに対応済みでしたらすみません。
実は私はポルトガルへのワーホリビザを取得したことがないので調べた情報になってしまうので、参考になるか分かりませんが念のためご返信させて頂きます。
日本でポルトガルのワーホリビザを申請する場合は英文翻訳で大丈夫なので、もしかして入国後に現地で長期ビザを取得予定でしょうか?
その場合の情報がなかなか見つけられなかったので、チェコのワーホリビザもルディーさんの状況と同じようにアポスティーユの翻訳と大使館の認証が必要なのでそれを参考にしてみました。
手段としては、
・在京ポルトガル大使館が公認している翻訳家を紹介してもらう
・在京ポルトガル大使館で翻訳できないか問い合わせてみる
という方法が確実だと思います。
アポスティーユはどうしても開封できないという理由と、国によっては政府公認の公証翻訳人の翻訳しか認めないという場合もあるので結局、在京ポルトガル大使館へ事情を話して問い合わせるということになってしまいます。
お役に立てず申し訳ありません…無事にビザが取得できることを願っています。